所謂、安定期
病院を出ると、季節は変わり初夏の香りを感じる頃になっていた。ニュースでは暑い日が続くと報道があったが、その暑さすら私には愛おしかった。なんてったって、ずっとクーラーの効いた病室にいたからな!!!日差しも風も空気も全部が気持ち良くて、「太陽さん、おはよう♡」なんて口走りそうになる、漫画の主人公にでもなった気分だった。
しかし退院してすぐは、家でも絶対安静。出血が止まったとはいえ、切迫流産になったのだから、トイレ食事風呂以外は動いてはいけないと通告された。
それでも、病院じゃないだけ百倍まし!!!我が家!!!なんて居心地がいいんだ!!!
我が家は2Fに寝室があり、普段なら夫婦で寝ているのだが、妊娠中は階段事故が怖いので、こへさんは寝室、私はリビングに客用布団を敷いて別々で寝ることに。
上下の部屋で夜間エアコンつけるから、電気代…とんでもないことになったけど。
つわりも軽くなり、暫くはゴロゴロした生活をさせてもらっていたが、実はそんなに甘くはなかった。
つわりって再開するんだね(T_T)
吐き気が比較的治っていたのは2〜3週間くらいで、気持ち悪いのはまた再発してしまったのである。
といっても、前みたいに毎日数回吐くといった感じではなく、3日に1度吐く程の頻度に。
安定期といっても、私にとってはなかなか思うようには動けなかったので、相変わらず苦しさみたいなものは残っていたのだが、退院できたことによる精神的辛さみたいなものは若干緩和出来ていたのかもしれない。